月別アーカイブ: 2016年5月

Illustratorの効果とアピアランスパネル

Illustratorの効果は、特殊な効果を付けたり変形したりと色々な種類があります。これらはすべてアピアランスと呼ばれるもので、効果によってオブジェクトの見た目(アピアランス = appearance = 外見、見かけ)を変える機能です。

オブジェクトの「ジグザグ」や「ワープ」などの変形する効果は、オブジェクトを直接変形しているように見えますが、実際は元の形状が残っていて、見かけ上変形しているように見えるだけです。そのため、後から効果の設定を変更したり、効果を削除したりすることが可能です。効果の編集や削除にはアピアランスパネルを使います。

アピアランスパネルで効果を編集する方法

アピアランスパネルで効果を編集するには、効果を適用したオブジェクトを選択します。すると、そのオブジェクトに適用されている効果と、塗りや線の情報が表示されます。

アピアランスパネル

効果の設定を変更したい場合は、効果名をクリックします。メニューバー(やアピアランスパネルの「fx」ボタン)から同じ効果を選択した場合、編集ではなく重ね掛けになるのでご注意ください。

効果を削除したい場合は、効果を選択した状態で右下のゴミ箱マークをクリックするか、ゴミ箱マークへドラッグします。

Photoshop 各種レタッチツールの特徴

Photoshop 各種レタッチツールの特徴

本日、午前クラスでレタッチツールでいらない部分を消す方法について授業を行いました。レタッチツールを使う機会は仕事でも沢山あるので、それぞれどんな画像に向いているのか色々試してみてください。

レタッチに使うツールや機能
ツール / 機能名 機能説明
スポット修復ブラシツール なぞった部分を消し、周囲と馴染むよう自動で調整します。
修復ブラシツール はじめにAltキーを押しながらクリックして画像をサンプルします。その後ドラッグ(もしくはクリック)すると、サンプルした部分の画像をコピーし、周囲と馴染むように自動で調整します。ドラッグ部分とサンプル部分の位置関係は、もう一度Altキーを押しながらクリックしないかぎり変わりません。
パッチツール 消したい部分をドラッグして囲んでドラッグすると、ドラッグ先の画像で置き換え、周囲と馴染むよう自動で調整します。
コピースタンプツール はじめにAltキーを押しながらクリックして画像をサンプルします。その後ドラッグ(もしくはクリック)すると、サンプルした部分の画像をコピーします。ドラッグ部分とサンプル部分の位置関係は、もう一度Altキーを押しながらクリックしないかぎり変わりません。
コンテンツに応じた塗りつぶし 消したい部分を大まかに選択し、編集>塗りつぶしの設定で「内容」を「コンテンツに応じる」にすると、違和感が無いよう、周囲と同じような画像で塗りつぶして消します。

修復ブラシツールとコピースタンプツールは機能が似ていますが、修復ブラシツールは置き換えた画像が周囲になじむように自動で調整するのに対し、コピースタンプツールは調整しない(別の場所の画像をコピーするだけ)というところが違います。

レタッチに使うツールや機能の使い分け

消したい部分の面積や背景によって向いているツールがあります。下に書いたのはあくまで目安なので、どのツールが向いているか画像ごとに試してみてください。

小さいものを消したい
スポット修復ブラシツール、修復ブラシツール
大きいものを消したい
コンテンツに応じた塗りつぶし、パッチツール
背景がシンプルな画像
スポット修復ブラシツール、修復ブラシツール、コンテンツに応じた塗りつぶし、パッチツール
背景が複雑だったり模様がある画像
コピースタンプツール

CSSの基本構造

前回の記事でHTMLの基本構造を紹介しました。今回は、CSSの基本構造を紹介します。

CSSの基本構造

CSSの基本構造

記述例

p要素の文字色を赤に、文字サイズを10pxにする場合の記述例です。

p {
  color: red;
  font-size: 10px;
}
セレクタ
どの部分のスタイルを変えるのか指定する部分です。要素名のほか、任意の名前を付けられるクラス名やID名などが使われ、色々な書き方があります。
プロパティ
スタイルの種類です。色を変えたり、大きさを変えたり、位置を変えたりなどなど、様々なプロパティが存在します。
どの色にするか、どの大きさにするか、どの位置に配置するかなど、各プロパティの具体的な指定です。プロパティごとに使える値は決まっています。

改行やスペースについて

上記のCSSコードは沢山改行やスペースが入っていますが、ほとんどはコードを見やすくするために入れているだけのもので、なくても問題ありません。たとえば、” { ” の後の改行や、セレクタや ” : “前後の半角スペースなどは、全てなくても問際はありません。ただ、複雑な指定になると見づらくなってくるので、改行やスペースを適宜入れておくのがお勧めです。

ただし、スペースに関しては、入れなければいけないケースも存在するので注意が必要です。

HTML5の基本構造

HTMLの基本構造

午後クラスでHTMLとCSSの基本構造について講義を行ったので、今回はHTMLの基本構造について書きます。どんなHTMLでも必ず書く部分ですので、覚えておいてください。

HTML5の基本構造

<!DOCTYPE HTML>
<html lang="ja">
<head>
 <meta charset="UTF-8">
 <title>ページのタイトル</title>
</head>
<body>
<!--ここにページの内容が入る-->
</body>
</html>

各要素の説明

<!DOCTYPE HTML>
DOCTYPE宣言といい、必ず一番最初に書きます。「この文書はHTML5で書かれています」という意味です。HTML4.01やXHTMLだと書き方が変わります。
<html lang=”ja”> ~ </html>
HTML要素はHTML文書全体を囲う要素で、「この文書はHTMLです」という意味です。開始タグの中の lang=”ja” の部分は「日本語のページ」だということを表しています。
<head> ~ </head>
head要素は、後述のbody要素とともに、必ずHTML要素の直下に入ります。実際にWEBページに表示される部分ではなく、ページのタイトルや文字コードの指定、CSSの読み込みなどを行う要素がこの中に入ります。
<body> ~ </body>
body要素は、head要素とともに、必ずHTML要素の直下に入ります。見出しや本文、リスト、画像など、実際にWEBページに表示されるものがこの中に入ります
<meta charset=”UTF-8″>
meta要素は、head要素の中に入り、サイトのいろいろな情報を設定する要素です。ここでは文字コードをUTF-8に指定しています。文字コードの指定は、日本語が出てくる前(title要素の前)に入れます。
<title> ~ </title>
WEBページのタイトルで、head要素の中に必ず入ります。タイトルはブラウザのタグなどに表示されます。サイトつの内容に沿ったタイトルけることは重要です。

Illuatrator 地図作成などに役立つアピアランス2 ~縁つきの道路を作る~

Illuatrator 地図作成などに役立つアピアランス2 ~縁つきの道路を作る~

前回の記事で道路に縁を付ける方法を紹介しましたが、あの方法では道路の太さがバラバラな時に縁がきれいにつきません。そこで今回は、道路の太さがバラバラでもアピアランスで縁がつけられる方法をご紹介します。前回の方法よりもややこしいので、アピアランスをある程度使い慣れている方向けの記事となります。

太さの違う道路を縁取る

レイヤーに線を追加して、内容の下に持ってくるだけでは、線の太さがバラバラな時に縁がうまくつきません(下の画像)。

道路の太さが違う場合の失敗例

これを解決するために「パスのアウトライン」を使います。「パスのアウトライン」といっても、実際にアウトライン化してしまうわけではなく、アピアランスで擬似的にアウトライン化する「効果」のアウトライン化です。パスに「効果」の「パスのアウトライン」を適用しておくと、レイヤーに線を追加した際、アウトライン化したパスに線を付けたときのような見た目になります。

手順

  1. 道路のみ別レイヤーにして地図を作成する
  2. 道路をすべて選択し、効果>パス>パスのアウトライン を適用する
    効果>パスのアウトライン
  3. レイヤーパネルでレイヤー名の右にある○をクリック
  4. アピアランスパネルで「レイヤー」に「線」を追加する
  5. 「線」を「内容」の下にドラッグする
    レイヤーに線を追加 線を内容の下に

上記の手順で縁取ると、道路の線幅がバラバラな場合でも、きれいに縁を付けることができます。レイヤーに線を追加する方法は、前回の記事に書いてありますのでご覧ください。

Illuatrator 地図作成などに役立つアピアランス1 ~縁つきの道路を作る~

Illuatrator 地図作成などに役立つアピアランス1 ~縁つきの道路を作る~

名刺やフライヤー、WEBサイトなど、地図を作る機会は意外と多いものです。今回と次回の記事では、地図作成の際に役立つアピアランスの設定をご紹介します。今回は、上の画像の背景ような、縁つきの(白抜きの)道路を作る方法です。なお、今回紹介する方法はすべて道路の太さが同じ場合のみ有効です。道路の太さが違う場合の方法は次回記事で紹介します。

太さの同じ道路を縁取る

まずは、太さが均一な道路を縁取る方法です。アピアランスで線に縁を作るときは、パスに線を追加して、上の線より下の線を太くします。すると、はみ出た部分が縁取りになります。しかし、この方法ではパスの交差した部分がうまくいきません(下の画像)。

縁取り失敗例

これを解決するには、アピアランスで線を追加する対象をレイヤーやグループにします。ここでは、道路のみ別のレイヤーに描画しておき、そのレイヤーに線を追加する方法を紹介します。

レイヤーにアピアランスを追加するには、レイヤーパネルでレイヤー名の右側にある○をクリックします。すると、アピアランスパネルに「レイヤー」と表示されます。この状態で線を追加すれば、レイヤー自体に線が追加され、そのレイヤーに入っているもの全てに線がつきます。

レイヤーに線を追加する

このままでは縁取りの線が上にきてしまっているので、アピアランスパネルで「線」を「内容」の下にドラッグして完成です。

線を内容の下にドラッグ

ただし、太い道路と細い道路が混じっている場合はこの方法が使えません。下の画像のように、縁が均一にならないためです。

道路の太さが違う場合の失敗例

太さの違う道路が混じっている場合の縁取り方法は、次回記事で書きます。

制作に使う素材の権利に注意!

素材の権利に注意

印刷物やWEBサイトを制作するときは、写真やイラストなどの素材を使うことも多いと思いますが、その素材の著作権などには十分注意してください。特にWEB上に作品を公開する場合は、不特定多数の人が見るもので、一度公開したら完全に削除できないものだということを理解し、権利関係を把握できる素材のみ使用するようにしてください。

例えば、WEBで検索して出てきた権利関係がはっきりしない画像や、ブログに使用されていた画像を制作物に使った場合、その作品は一切公開しないようにしてください。ポートフォリオ等に載せたい場合は、著作権等の権利がどうなっているかを把握できる素材を使用するようにしてください。

また、ランサーズなどのクラウドソーシングで公開されている案件で、クライアントが企業ロゴや素材写真を提供している場合も、あくまでその案件を受注することを前提に提供されているので案件を受注しない場合、それらの素材を使った制作物はどこにも公開しないようにしてください。

フリーの素材でも、ライセンスを確認してから使用してください。無料素材でも、コピーライト表記が必要なものや、改変禁止のものなどもありますのでご注意ください。

伝わりやすいデザインにするため気を付けること

デザインの基本原則

デザインは、情報を伝えることを目的としています。伝わりやすく見やすいデザインにすることは、非常に重要です。いくら見た目が格好良くても、伝えたいことが伝わらなければデザインとして成功とは言えないでしょう。今回の記事では、伝わりやすいデザインにするために意識しておくと良い、デザインの基本原則4つ(ノンデザイナーズ・デザインブックより)を紹介します。

デザインで気を付けること4つ

デザインするときは、「近接」「整列」「反復」「コントラスト」という4つの原則を意識してみてください。意識するとしないとではデザインの仕上がりが大きく変わってくるはずです。以下、それぞれの原則の意味を書いていきます。

近接

関連する情報を近づけるという意味です。情報のグループ化という言葉もよく使われます。例えば名刺なら、「名前やフリガナ、役職のグループ」「住所や電話番号のグループ」「ロゴのグループ」のように分けられます。グループに属するものは近づけてレイアウトし、各グループの間に余白をとります。

整列

配置したものをきれいに整列することです。揃えられる部分は徹底的に揃えることを意識すると、見やすいレイアウトになります。

反復

1つのデザイン内で同じデザインを繰り返すことです。全体的な統一感が生まれ、同一のデザインにした部分が関連していることが分かりやすくなります。例えば、見出しの色や装飾を統一すれば、ぱっと見でそこが見出しだと分かりやすくなります。項目ごとの余白を統一することで、区切りを分かりやすくするといった手法も反復です。

コントラスト

デザインに差をつけることです。強いデザインの部分がより際立って見え、伝わりやすくなります。ここで言うコントラストとは、色だけでなく大きさや形などの差も含んでいます。

参考サイト

上記の4原則について詳しく紹介されたサイトです。

フライヤーなどの印刷物をレイアウトするときのコツ

印刷物のレイアウトは、大きさの制限がないWEBのレイアウトとは違って、限られた紙面に必要な情報をすべて入れなければいけません。また、表裏がある場合は表面で興味を引き、裏面の詳細な情報まで見てもらえるようにするなど、表裏で情報の種類や構成も変わってきます。

それらを考え合わせて大まかなデザインを作り、Illustratorなどで制作をしますが、いざレイアウトしてみるとイメージしていたデザイン通りに文字が配置できないということがあると思います。実際に文字を入れてみると案外場所をとるものです。

そこで今回は、フライヤーなどの印刷物をレイアウトするときのコツについて記事にします。あくまで一つの方法なので、やりやすいかどうかは人それぞれだと思いますが、同じような方法で制作している方は結構いらっしゃると思います。

印刷物をレイアウトするときのコツ(制作手順)

印刷物ワークフロー

0.詳細な文言を決めてからラフデザイン

実際の案件では、文言があらかじめクライアント側で決められている場合と、自分でキャッチコピーなども考えなければいけないケースがあると思います。後者の場合、文言を決めておいてからでないとレイアウトできないので、デザインを考える前に文言は詳細に決めておきます。ただ、デザイン完成後に文言の修正が入るというのもまた日常茶飯事です。

1.最初に文字をすべて配置

ラフデザインを元にIllustratorなどで制作を開始します。ここでデザインにとらわれすぎて背景や枠、画像から配置してしまうと、文字を入れたときにうまく納まらなかったりするので、最初に文字をすべて配置してしまうのがおすすめです。文字サイズもここで決めてしまうとスムーズです。フォントの種類や文字色は、背景などが入ってある程度イメージが出来上がってからの方が決めやすいので、この時点では決めなくていいと思います。

画像はトリミングすればある程度自由に配置できるので、位置だけ決めておけばいいと思います(写真が入る位置に適当な図形を置いておくと、後でクリッピングマスクをかける際に使えるので便利です)もちろんこの段階で写真を入れてしまっても問題ありません。

2.背景や枠などを作成

背景や枠などを配置した文字に合わせて作成し、画像も入れます。全体のイメージが出来上がってくるので、このあたりでフォントの種類や文字色を決めると良いと思います。クライアントにデザイン案として提出するならこの段階です。

3.必要なら細かい装飾などを入れて最終的な調整

細部の細かい装飾などが必要なら作成し、全体のバランス調整や文字のカーニングなどを行って完成です。

Illustrator 画像の配置方法 ~リンク画像と埋め込み画像~2

前回の記事の続きで、画像の配置についての記事です。今回はリンク画像と埋め込み画像それぞれのメリット・デメリットや、リンク画像を埋め込む方法、ファイル>配置 以外の配置方法について書きます。

リンクと埋め込みのメリット・デメリット

編集中はリンク画像を使い、完成後必要に応じて埋め込むというのがIllustratorを使った制作で一般的な画像の扱いですが、それはリンク画像と埋め込み画像に下記のようなメリット・デメリットがあるからです。

リンク画像のメリット

  • 元画像の編集がaiデータに反映される
  • aiデータのファイルサイズが小さくなり、動作が軽いので編集しやすい

埋め込み画像のメリット

  • ファイル管理に気を使う必要がない(特に印刷物入稿の際は埋め込んでおくとリンク切れの心配がない)

リンク画像のデメリット

  • 元画像とaiデータを同じフォルダに保存しておかないとリンク切れになることがあるので、ファイル管理に気を使う必要がある

埋め込み画像のデメリット

  • aiデータのファイルサイズが大きくなり、動作が重いので編集しづらい
  • 配置後に画像を編集した場合、配置しなおさなければいけない

リンク画像を埋め込む

リンク画像にしていた画像を、あとで埋め込むことも可能です。やり方は、画像を選択した状態でコントロールパネルの「埋め込み」ボタンをクリックするか、「リンク」パネル右上のメニューから「画像を埋め込み」を実行します。

リンク画像の埋め込み方法

ファイル>配置以外の配置方法

メニューバーから「配置」を選択する以外にも、画像を配置する方法があるので下記にまとめます。配置方法によってリンク画像になるか埋め込み画像になるか変わるのでご注意ください。

  • 画像ファイルをIllustratorのワークスペースにドラッグ&ドロップ(リンク画像になります)
  • 画像ファイルを ファイル>開く などからIllustratorで直接開く(埋め込み画像になります)
  • クリップボードにコピーされた画像をIllustratorにペースト(埋め込み画像になります)

なお、CS6以前のバージョンでは、ファイル>配置 では複数ファイルを一度に配置できません(CCでは可能です)。CS6以前のバージョンで複数の画像ファイルを一度に配置したいときは、ワークスペースにドラッグ&ドロップする方法を使ってください