月別アーカイブ: 2016年12月

Illustrator 入稿データ作成時のチェックポイント8個

Illustratorで印刷入稿データを作る際には、確認しなければいけないことが沢山あります。今回はそのチェック項目をまとめました。

入稿データ作成時のチェックポイント8個

  1. 塗り足し(裁ち落とし)が3mm作成されているか
  2. 余分なオブジェクトが無いか
  3. トリムマーク(トンボ)がきちんと作成されているか
  4. 文字がアウトライン化されているか
  5. 重要なものが仕上がり線より3mm以上内側にあるか
  6. 特色スウォッチを使っていないか
  7. 画像のリンク切れや埋め込みし忘れが無いか
  8. ドキュメントのラスタライズ効果設定が300ppi以上になっているか

塗り足し(裁ち落とし)が3mm作成されているか

断裁が多少ずれてしまっても問題ないように仕上がり線より3mm外側まではみ出しておく「塗り足し」または「裁ち落とし」は、必ず3mm以上作成します。3mm未満はNGです。

余分なオブジェクトが無いか

作品に不要なオブジェクトはすべて削除します。テンプレートレイヤーなども削除した方が良いです。アンカーが1個だけ孤立しているものは、選択>オブジェクト>余分なアンカー で選択し、削除します。

トリムマーク(トンボ)がきちんと作成されているか

トリムマークの大きさや線の設定が間違っていないか確認します。トリムマークを作成するとき、線付きのオブジェクトで作成するとサイズが違ってしまうので注意してください。線の設定は、線幅0.3pt、線の色が「レジストレーション(スウォッチパネルで透明の右にある照準マークのようなスウォッチ)」になっているかどうか確認します。

文字がアウトライン化されているか

フォントデータは、使用したフォントがパソコンにインストールされていないと表示できないため、書式>アウトラインを作成 でアウトライン化します。

重要なものが仕上がり線より3mm以上内側にあるか

仕上がり線の3mm内側までは、断裁がずれて切れてしまう可能性がある部分なので、読めないと困る文字や、重要なロゴや写真等が入らないようにします。上下左右に3mm以上余白を空けて配置してください。

特色スウォッチを使っていないか

CMYK印刷のデータに特色スウォッチが使われていると、正常に印刷できません。スウォッチパネルに特色スウォッチ(スウォッチ右下に黒丸が表示される)がある場合は、削除するかCMYKに変換します。削除した場合、特色スウォッチを使っていたオブジェクトの色は自動的にCMYKに変換されます。ブラシを使用した場合に、知らない間に特色が使われていることがあるので注意してください。

画像のリンク切れや埋め込みし忘れが無いか

画像を使った制作物の場合、画像のリンク切れや埋め込みし忘れに注意が必要です。リンクで入稿する場合は画像ファイルをaiデータと同じフォルダに入れ、まとめて入稿します。埋め込みの場合は、ウィンドウ>リンク で開くリンクパネルで画像名の右にアイコンが表示されていることを確認します。リンク画像の場合、アイコンは何も表示されません。

ドキュメントのラスタライズ効果設定が300ppi以上になっているか

「ドキュメントのラスタライズ効果設定」とは、ドロップシャドウや光彩など、効果の部分がビットマップになる(ラスタライズされる)効果の、解像度の設定です。印刷で粗くならないように、300ppi以上に設定します。

Photoshop 合成写真作成のポイント

Photoshopを実務で使うとき、写真の色調補正や切り抜きの作業は非常に多いです。そういった作業をまとめて練習できる方法として、合成写真があります。合成写真を作るなかで、マスクや調整レイヤーなどのよく使う機能を積極的に使い、慣れていってください。

合成写真作成のポイント

  1. 比較的解像度の高い写真素材を用意する
  2. 切り抜きはマスクで
  3. 選択範囲はクイック選択ツールでダメならほかのツールへ
  4. 色調補正はレベル補正→トーンカーブ
  5. 調整レイヤーはクリッピングマスクに
  6. 変形するときはスマートオブジェクトに変換
  7. 影や映り込みで現実感を出す

1. 比較的解像度の高い写真素材を用意する

印刷用かどうかにもよりますが、写真の解像度はあまり低くない方が良いです。解像度がある程度高くないと、綺麗に切り抜くのが難しいからです。また、大きい画像を縮小して使うのは問題ありませんが、小さいサイズの画像を拡大して使わないようにしてください。

2. 切り抜きはマスクで

Photoshopでは、「いかに元に戻せるデータにするか」が編集(修正)しやすいデータを作るために非常に重要です。画像を直接切り抜いてしまうのではなく、極力マスクを使ってください。

3. 選択範囲はクイック選択ツールでダメならほかのツールへ

クイック選択ツールは非常に優秀なので、どんな方法で選択範囲を作るか迷ったときには、まず試してみてください。あまりうまくいかないときには、他の方法で作るか、「境界線を調整」で仕上げたりします。

4. 明るさの調整はレベル補正→トーンカーブ

写真の明るさを補正する際は、レベル補正で諧調を整え、トーンカーブで仕上げるという順番が作業しやすく、おすすめです。元々諧調が使いきれている画像では、レベル補正は使わなくて大丈夫です。

5. 調整レイヤーはクリッピングマスクに

合成写真では、切り抜いた写真を何枚も組み合わせるので、それぞれのレイヤーに別々の色調補正を適用したいということも多いです。その場合は、調整レイヤーをクリッピングマスクにすると1つのレイヤーにのみ効果を適用できます。

6. 変形するときはスマートオブジェクトに変換

ビットマップデータは拡大・縮小に弱いですが、レイヤーをスマートオブジェクトに変換しておけば、縮小などの変形を行った後、元の大きさ(形)に戻しても画像が荒れません。

7. 影や映り込みで現実感を出す

写真を切り抜いて配置し、背景に合わせて色調補正をしてもまだ自然には見えないはずです。影を付けたり、映り込みを作ったりしてリアルさを演出してください。

Illustrator ペンツールの練習ができるサイトやフリーソフト

Illustratorの基本操作で、一番躓きやすいのがペンツールです。初めのうちは、曲線を描くときにどこにアンカーを打ったらいいか、ハンドルはどのくらい伸ばしたらいいのか、迷うと思います。以前何度かペンツールで曲線を描く際のポイントを記事にしましたが、結局沢山練習しなければ、なかなか思い通りに描けるようにはなりません。

ペンツール関連の記事
Illustrator ペンツールで曲線を書く際のポイント
Illustrator ペンツールでアンカーポイントを打つ位置について

そこで今回の記事では、Illustratorが無い環境でもペンツールの練習ができるサイトやフリーソフトを紹介します。

ペンツールの練習ができるサイト

The Bézier Game

The Bezier Game

ブラウザ上でベジェ曲線を描く練習ができます。簡単な図形から描いていき、綺麗に描けたら次の図形に進めるというゲーム形式になっています。最初のうちはお手本のアンカーやハンドルが表示されているので、どこにアンカーを打って、どんなふうにハンドルを伸ばしたらいいか間隔をつか見やすいと思います。操作もほぼIllustratorと同じです。

Mondrian

ブラウザで動作するベクター描画ツールです。SVGの書き出しにも対応しています。ただ、Illustratorとは操作が違う部分があるので注意してください。

ペンツールの練習ができるフリーソフト

Inkscape

Illustratorの代替アプリケーションとしてよく名前が挙がるフリーソフトです。Illustratorの基本的な機能は網羅していて、Windows版もMac版もあります。

参考サイト

Adobe製品の代わりに使える無料アプリ10+ | Webクリエイターボックス

Illustrator パスファインダーは実際に試して慣れる

複数の図形を組み合わせて新しい図形を作るパスファインダーは、Illustratorの機能の中でもよく使う重要な機能です。しかし、実行してみるまで結果が分かり辛く、沢山あるパスファインダーそれぞれの効果を覚えるのも大変です。

パスファインダーに関しては、効果を覚えようとするのは、二の次で良いと思います。まずは、沢山使ってみて慣れてください。以前、パスファインダーの適用結果を延々と記事にまとめましたが、パスファインダーを学びたてのときに見るのと、何度も使って慣れてから見るのとでは印象が変わるはずです。ある程度慣れてから見てみるとそれぞれのパスファインダーの性質を理解する役に立つと思います。

関連記事

最初のうちは、とりあえず試してみて、結果が違ったら別のパスファインダーを使うという感じで、使っていってください。どれを使うか迷うより、まず使ってみることが上達の近道だと思います。慣れてきて、それぞれのパスファインダーの大まかな性質が理解できたら、パスの数や形を変えて色々実験してみると、さらに深く理解できると思います。

それぞれのパスファインダーの性質が理解できれば、どのパスファインダーで目的の図形を作れるか分かるようになるので、まずは使ってみてください。

Photoshop 選択範囲の保存方法

Photoshopで画像を編集するには、まず編集する部分に選択範囲を作成する作業が必要になってくることがほとんどです。選択範囲がきれいにできていることが作品のクォリティに関わってくるので、丁寧に作成します。そんな風に手間をかけて作成した選択範囲を、もう一度使いたくなったとき、もう一度選択するのは大変です。そこで、選択範囲を保存しておきます。

選択範囲保存の方法

選択範囲の保存するには、選択範囲を作成した状態で、チャンネルパネルの「選択範囲をチャンネルとして保存」ボタンをクリックします。すると、選択範囲は白黒のサムネイルのアルファチャンネルとして保存されます。

保存した選択範囲を読み込むときは、アルファチャンネルを選択して、「選択範囲を読み込み」ボタンをクリックすればOKです。

チャンネルパネル

文字がチカチカするハレーションについて

文字に背景をつけたり、ふちを付けたりする際、色の組み合わせによってはチカチカして見づらくなることがあります。今回の記事では、このチカチカを回避する方法を紹介します。

ハレーションを起こした文字

上の画像のように、隣り合わせの色がチカチカして見える現象をハレーションといいます。ハレーションは、いくつかの条件が重なったときに起こります。

彩度が高く、明度が近い色の組み合わせでハレーションが起こる

ハレーションは、彩度が高く、明度が近い色の組み合わせで起こりやすいです。ハレーションを回避するには、背景か文字の彩度を落としたり、明度に差を付けたり、間に白などをはさんだりする方法があります。

ハレーション回避の方法3つ

  1. 背景か文字の彩度を落とす
  2. 明度に差をつける
  3. 間に白などを挟む(セパレートカラーを入れる)

下の画像は、上の3つの方法を使ってハレーションを回避した例です。

ハレーション回避例

文字は、情報を伝えるものなので、読みやすくすることは最も重要です。デザイン的に特別な意図がない限り、ハレーションは避けるようにしてください。

ZIPファイルはまず解凍!

訓練でZIP圧縮されたファイルを扱うことがありますが、ZIPファイルの中のファイルを開くときには、必ずZIPファイルを解凍(展開)してください。

Windowsでは、ダブルクリックしただけではZIPが解凍されず、圧縮されたまま中身を確認できるようになっています。テキストや画像を確認するだけなら便利な機能ですが、ZIP圧縮されたデータを直接編集することはできないので注意してください。(なお、Macではダブルクリックすると自動で解凍が行われます。)

WindowsでZIPファイルを解凍するには、ZIPファイルを選択して、右クリック>すべて展開 を選びます。編集する前に、まずZIPを解凍(展開)する癖をつけてください。

Illustrator ロゴやイラストを作るときは重なって見えない部分も作る

Illustratorでロゴやイラストを作るときのポイントの一つに、重なって見えない部分もできるだけ作っておくというのがあります。これは修正しやすいデータにするためです。仕事でロゴやイラストを作成する場合、修正が入らないことは稀です。はじめから修正しやすいデータを作るよう心がけておくと、修正時の作業量を減らし、素早く対応できるようになります。以下に、具体的な例をあげておきます。

修正しやすいロゴ・イラスト

ネコのイラスト

たとえば、上のようなネコのイラストをIllustratorで描いたとします。このイラストに対して、「模様を変えてほしい」という修正が入った場合、重なっている部分を作っているかどうかで対応のしやすさが大きく変わってきます。

見えない部分を作っていない場合

よくない例

上の画像のように、ネコ模様の下に何もオブジェクトがない場合、模様を変えるには、ベースの毛色と模様の部分をまったく同じ形で変形しなければいけません。しかし、二つの図形をぴったり同じ形に変形するのは困難なので、変形する部分を作り直す羽目になってしまいます。

見えない部分も作っている場合

いい例

ネコのベースの毛色で全体の輪郭を作ってその上に模様を乗せていれば、模様だけ変形したり、新しく書き直したりすればいいので、修正が簡単です。デザインのバリエーションを作る際にも手間が省けます。

バリエーション

ブラウザで文字のカーニング(文字間の調整)が練習できる「Kern Type」

KERN TYPE トップ

文字を綺麗に整えるうえで、文字間の調整は非常に重要です。文字間がバラバラだと文字が読みづらく、見た目にも違和感が生まれ、デザイン全体のイメージが悪くなってしまいます。文字間の調整には、カーニングやトラッキングを使いますが、どこをどのくらい詰めたり空けたりすればいいかは、大まかにしか決まっていません(縦に細長い文字の左右を詰めるなど)。調整をする人が、「バランスがいいな」「読みやすいな」と思うところを探して整えます。カーニングで文字を綺麗に整える感覚を養うには、きちんとカーニングされた文字をたくさん見たり、色々な文字を何度も整えて練習するのが良いと思います。今回は、Illustratorなどのソフトが無くてもブラウザでカーニングの練習ができるサイトを紹介します。

「Kern Type, the kerning game」

このサイトでは、カーニングをゲーム形式で練習することができます。バラバラに配置された文字をドラッグしてきれいに配置し、答え合わせをすると、模範解答と比べてどれだけずれているかを採点されるという仕組みです。

KERN TYPEプレイ画面

上の画像のように、模範解答と自分の解答が一緒に表示されるので、どこがずれていたのか非常に分かりやすいです。欧文しかありませんが、文字間の調整の感覚を養ったり、自分の文字間調整の癖を把握したりするのに役立つと思います。ぜひ試してみてください。

カーニングの練習ができるサイト→Kern Type, the kerning game

Illustrator 六角形から作る簡単なリボンの描き方

Illustrator 6角形から作る簡単なリボンの描き方

今回は、上の画像のような、文字の枠などでよくあるリボンを、六角形から簡単に作る方法を紹介します。

六角形からリボンを作る方法

1.六角形を変形させてリボンの原型を作る

手順1

Shiftを押しながら六角形を作成し、ダイレクト選択ツールで半分だけ選択してドラッグすると、四角形の左右に切れ込みが入ったリボンの原型ができます。

2.リボンを折り曲げるため分割する

手順2

リボンの上に長方形を2つ乗せ、整列機能で中央を揃えます。それらをまとめて選択し、パスファインダーの「分割」でバラバラにした後、不要な部分をダイレクト選択ツールで削除します。

3.立体的に折り曲げる

手順3

上の画像のように、真ん中の四角を移動しつつ、その左右の四角が平行四辺形になるように、合計6つのアンカーを選択してドラッグします。

4.裏側に折れた部分を作成する

手順4

切れ込みの入った図形全体と、その隣の四角の半分をダイレクト選択ツールで囲むようにドラッグして選択します。

5.色や形を整えて完成

手順5

編集>変形>ワープ でアーチ形にしたり、色を設定したりして完成です。