月別アーカイブ: 2017年6月

Illustrator ドラッグとクリックの選択の違いについて

Illustratorでオブジェクトを選択するとき、ドラッグとクリックの二つの方法がありますが、重なったオブジェクトを選択したときの選択のされ方に違いがあるので注意してください。

クリックとドラッグの選択の違い

重なったオブジェクトをクリックで選択した場合と、ドラッグで選択した場合では、以下のような違いがあります。

  • クリックで選択すると最前面オブジェクトだけが選択される
  • ドラッグで選択すると重なったオブジェクト全てが選択される

そのため、最前面オブジェクトだけ選択したいときは、ドラッグではなくクリックで選択してください。背面オブジェクトがあることに気づかずドラッグで選択してしまうと、背面オブジェクトまでまとめて選択してしまいます。

選択しづらいときは、背面オブジェクトを別のレイヤーに入れたり、一時的にロック(選択して Ctrl + 2)してから選択するようにしてください。

Illustratorに慣れないうちは間違って別のレイヤーに描かないように注意!

Illustratorを習得中、まだ慣れないうちは、「Aのレイヤーに描いたつもりが、いつの間にかBのレイヤーに描いていた」なんてことがあると思います。レイヤーが切り替わっていることに途中で気づけばいいのですが、気づかずに描いてしまって、オブジェクトがどのレイヤーに入っているのか分からなくなってしまうと、探す手間が増えてしまいます。

今回の記事では、描画するレイヤーが切り替わる条件と、オブジェクトがどのレイヤーに入っているか分からなくなった場合の探し方を紹介します。

レイヤーが切り替わる条件

  • レイヤーパネルでレイヤーをクリックして選択する
  • レイヤーに含まれるオブジェクトを選択ツールなどで選択する

描画するレイヤーは、上のような条件で切り替わります。「レイヤーパネルで選択する」ほうは、気づかず行ってしまうことはないと思います。しかし、「レイヤーに含まれるオブジェクトを選択する」ほうは、意識せずレイヤーを切り替えてしまいがちなので注意してください。

たとえば、あるオブジェクトの選択を解除しようと思ったとき、普通は何もない場所をクリックしますが、隙間なくオブジェクトが配置されているときは別のオブジェクトをクリック(選択)することがあります。このとき選択したオブジェクトが別のレイヤーに含まれていたら、レイヤーが切り替わってしまいます。「知らぬ間に違うレイヤーに描いていた」というときは、大抵このような操作をしてしまっています。

知らぬ間にレイヤーが切り替わらないようにするために

知らぬ間にレイヤーが切り替わるのを防ぐには、以下のようなことに気を付けてください。

  • 「オブジェクトを選択するとレイヤーが切り替わる」ことを理解しておく
  • 作業しないレイヤーはレイヤーパネルでロックしておく

オブジェクトがどのレイヤーに入っているか分からなくなったら

オブジェクトがどのレイヤーに入っているか探すには、以下のような方法があります。

  • レイヤーパネルでレイヤーをひとつひとつ非表示にしてみる(オブジェクトが消えたらそのレイヤーに入っている)
  • オブジェクトを選択して、レイヤーパネルの右端に出てくる■「選択中のアート」で判断する(ただし、レイヤーがロックされているなど、オブジェクトが選択できない状態では確認できない)

レイヤーを非表示にしてみるのが一番確実です。Illustratorを使うときは、どのレイヤーに描いているのか意識しながら作業をするようにしてください。

Illustrator CC 変形パネルの「○○のプロパティ」を使うときの注意

Illustrator CC では、長方形ツールなどで描いた図形を選択した状態で変形パネルを開くと、「○○のプロパティ」という部分が表示され、図形の様々な設定を変更することができるようになっています。この機能で、長方形の角を丸くしたり、円形から扇形を簡単に作ることができます。後から値を変更することもできるので、大変便利です。

ただし、これはバージョンCC以降の機能なので、CS6以前のバージョンでは使えません。CS6以前のバージョンで図形を編集すると、この機能が使えなくなる場合があります

また、CS6以前のバージョンで編集するためにバージョンを落として保存したファイルをCCで開いた場合、開いた時点ですでに描画されている図形に関しては、設定した値が変わってしまう点に注意してください。(CCで新しく図形を描画した場合は、ファイルを開き直さない限りそのまま使えます。)

変形パネル扇形を作った例

Illustratorの基本の用語2 ~パスの各部名称~

前回の記事に引き続き、Illustratorの用語を紹介していきます。今回は、パスを構成する「アンカーポイント」や「ハンドル」の説明です。

パスの各部名称

パスの各部名称

パスとは

パスとは、「アンカーポイント」や「セグメント」で構成される「オブジェクト」のひとつです。ペンツールや長方形ツール、楕円形ツールなどで描くことができます。

アンカーポイント

パスを選択したとき、小さな四角形で表示される部分のことです。単に「アンカー」と呼ばれることが多いです。「アンカーポイント」の「アンカー」は「錨(いかり)」という意味で、パスの形の基準になっています。

ハンドル

曲線部分の「アンカーポイント」から伸びている棒のことです。曲線の曲がり具合を調整するためのもので、「ハンドル」の長さが曲がる強さ、「ハンドル」の向きが曲がる方向を表しています。直線部分の「アンカーポイント」には「ハンドル」はありません。

セグメント

「アンカーポイント」と「アンカーポイント」をつなぐ線の事です。「アンカーポイント」や「ハンドル」ほどよく使う言葉ではないので、覚えていなくてもそれほど問題ありません。

Illustratorの基本の用語1 ~「オブジェクト」と「パス」の違い~

Illustratorを学んでいく際に必ず出てくる「オブジェクト」「パス」「アンカー」などの基本の用語について、早い段階でしっかり意味を理解しておくことで、機能の解説などを誤解なくスムーズに理解することができます。今回の記事から、Illustratorの基本の用語の中で、特によく出てくるものをまとめていきます。

「オブジェクト」と「パス」の違い

オブジェクトとパスの関係

Illustratorを仕事で使っている方でも、「オブジェクト」と「パス」の意味を間違って覚えている方が結構います。文字をアウトライン化(パス化)することを「オブジェクト化する」という方がたまにいますが、文字も「テキストオブジェクト」なので、間違った使い方です。

「オブジェクト」とは「物」という意味で、Illustratorで扱う様々な図形や文字の事を指します。ペンツールで描いた図形も、文字も、すべて「オブジェクト」と呼ばれます。

「パス」は、その「オブジェクト」の一種で、「アンカーポイント」や「ハンドル」などで構成された図形の事をいいます。ペンツールや、長方形ツール、楕円形ツールなどで描くことができます。

「オブジェクト」という大きな括りの中に「パス」や「文字」があるということなので、意味に注意をしてください。

午後コース修了式

本日、グラフィックデザイン(午後)科のコースが修了を迎えました。このコースは、はじめから10人以下という少人数で、静かなコースでしたが、真面目な方が多く、皆勤の方が2名いらっしゃいました。

訓練に真面目に取り組む姿勢を、これからは就職活動に向けて、終了後3カ月以内にぜひ安定した就職をしていただきたいと思います。訓練校からの連絡には、くれぐれも返信をよろしくお願いいたします。

約6カ月間、長いようで短く感じられた方が多いと思います。それだけ集中して受講していたということでしょう。ここで得た知識、スキルはいろいろなところで役立つはずですので、これからも勉強を続けていって、これから就くお仕事に役立ててほしいと思います。

6カ月間お疲れ様でした。

Illustrator CC 2017 テキストオブジェクトを作成すると勝手に文字が入る機能を無効にする方法

先日から、訓練校のIllustratorがバージョンCC2017になりました。そこで「テキストオブジェクトを作成すると、勝手に文字が入るので、これを無効にしたい」と質問があったので調べたところ、Illustrator CC 2017の新機能「サンプルテキストの割り付け」でした。デフォルトの設定では、新規テキストオブジェクト作成時にこの機能が必ず実行されるようになっており、毎回勝手にサンプルテキストが入ります。CC 2017 をリリース時から使っている方には今更な内容になってしまいますが、今回はこの機能についてです。

正直、毎回この機能が実行されて便利に感じられる方は少ないのではないかと思います。どちらかというと、煩わしいと感じるのではないでしょうか。使っているうちに慣れるとは思いますが、無効にする方法があるので紹介しておきます。

「サンプルテキストの割り付け」を新規テキストオブジェクト作成時に適用しない設定

無効にするには、環境設定を変更します。編集>環境設定 を開き、「テキスト」の設定で「新規テキストオブジェクトにサンプルテキストを割り付け」のチェックを外せばOKです。

サンプルテキストの割り付けを無効にする設定

自動でサンプルテキストが入る設定を無効にしても、書式>サンプルテキストの割り付けで、任意のテキストオブジェクトにサンプルテキストを割り付けることはできます。

参考サイト

Illustrator でテキストを作成する方法 -サンプルテキストの割り付け|Adobe