カテゴリー別アーカイブ: Illustrator

Illustrator ドラッグとクリックの選択の違いについて

Illustratorでオブジェクトを選択するとき、ドラッグとクリックの二つの方法がありますが、重なったオブジェクトを選択したときの選択のされ方に違いがあるので注意してください。

クリックとドラッグの選択の違い

重なったオブジェクトをクリックで選択した場合と、ドラッグで選択した場合では、以下のような違いがあります。

  • クリックで選択すると最前面オブジェクトだけが選択される
  • ドラッグで選択すると重なったオブジェクト全てが選択される

そのため、最前面オブジェクトだけ選択したいときは、ドラッグではなくクリックで選択してください。背面オブジェクトがあることに気づかずドラッグで選択してしまうと、背面オブジェクトまでまとめて選択してしまいます。

選択しづらいときは、背面オブジェクトを別のレイヤーに入れたり、一時的にロック(選択して Ctrl + 2)してから選択するようにしてください。

Illustratorに慣れないうちは間違って別のレイヤーに描かないように注意!

Illustratorを習得中、まだ慣れないうちは、「Aのレイヤーに描いたつもりが、いつの間にかBのレイヤーに描いていた」なんてことがあると思います。レイヤーが切り替わっていることに途中で気づけばいいのですが、気づかずに描いてしまって、オブジェクトがどのレイヤーに入っているのか分からなくなってしまうと、探す手間が増えてしまいます。

今回の記事では、描画するレイヤーが切り替わる条件と、オブジェクトがどのレイヤーに入っているか分からなくなった場合の探し方を紹介します。

レイヤーが切り替わる条件

  • レイヤーパネルでレイヤーをクリックして選択する
  • レイヤーに含まれるオブジェクトを選択ツールなどで選択する

描画するレイヤーは、上のような条件で切り替わります。「レイヤーパネルで選択する」ほうは、気づかず行ってしまうことはないと思います。しかし、「レイヤーに含まれるオブジェクトを選択する」ほうは、意識せずレイヤーを切り替えてしまいがちなので注意してください。

たとえば、あるオブジェクトの選択を解除しようと思ったとき、普通は何もない場所をクリックしますが、隙間なくオブジェクトが配置されているときは別のオブジェクトをクリック(選択)することがあります。このとき選択したオブジェクトが別のレイヤーに含まれていたら、レイヤーが切り替わってしまいます。「知らぬ間に違うレイヤーに描いていた」というときは、大抵このような操作をしてしまっています。

知らぬ間にレイヤーが切り替わらないようにするために

知らぬ間にレイヤーが切り替わるのを防ぐには、以下のようなことに気を付けてください。

  • 「オブジェクトを選択するとレイヤーが切り替わる」ことを理解しておく
  • 作業しないレイヤーはレイヤーパネルでロックしておく

オブジェクトがどのレイヤーに入っているか分からなくなったら

オブジェクトがどのレイヤーに入っているか探すには、以下のような方法があります。

  • レイヤーパネルでレイヤーをひとつひとつ非表示にしてみる(オブジェクトが消えたらそのレイヤーに入っている)
  • オブジェクトを選択して、レイヤーパネルの右端に出てくる■「選択中のアート」で判断する(ただし、レイヤーがロックされているなど、オブジェクトが選択できない状態では確認できない)

レイヤーを非表示にしてみるのが一番確実です。Illustratorを使うときは、どのレイヤーに描いているのか意識しながら作業をするようにしてください。

Illustrator CC 変形パネルの「○○のプロパティ」を使うときの注意

Illustrator CC では、長方形ツールなどで描いた図形を選択した状態で変形パネルを開くと、「○○のプロパティ」という部分が表示され、図形の様々な設定を変更することができるようになっています。この機能で、長方形の角を丸くしたり、円形から扇形を簡単に作ることができます。後から値を変更することもできるので、大変便利です。

ただし、これはバージョンCC以降の機能なので、CS6以前のバージョンでは使えません。CS6以前のバージョンで図形を編集すると、この機能が使えなくなる場合があります

また、CS6以前のバージョンで編集するためにバージョンを落として保存したファイルをCCで開いた場合、開いた時点ですでに描画されている図形に関しては、設定した値が変わってしまう点に注意してください。(CCで新しく図形を描画した場合は、ファイルを開き直さない限りそのまま使えます。)

変形パネル扇形を作った例

Illustratorの基本の用語2 ~パスの各部名称~

前回の記事に引き続き、Illustratorの用語を紹介していきます。今回は、パスを構成する「アンカーポイント」や「ハンドル」の説明です。

パスの各部名称

パスの各部名称

パスとは

パスとは、「アンカーポイント」や「セグメント」で構成される「オブジェクト」のひとつです。ペンツールや長方形ツール、楕円形ツールなどで描くことができます。

アンカーポイント

パスを選択したとき、小さな四角形で表示される部分のことです。単に「アンカー」と呼ばれることが多いです。「アンカーポイント」の「アンカー」は「錨(いかり)」という意味で、パスの形の基準になっています。

ハンドル

曲線部分の「アンカーポイント」から伸びている棒のことです。曲線の曲がり具合を調整するためのもので、「ハンドル」の長さが曲がる強さ、「ハンドル」の向きが曲がる方向を表しています。直線部分の「アンカーポイント」には「ハンドル」はありません。

セグメント

「アンカーポイント」と「アンカーポイント」をつなぐ線の事です。「アンカーポイント」や「ハンドル」ほどよく使う言葉ではないので、覚えていなくてもそれほど問題ありません。

Illustratorの基本の用語1 ~「オブジェクト」と「パス」の違い~

Illustratorを学んでいく際に必ず出てくる「オブジェクト」「パス」「アンカー」などの基本の用語について、早い段階でしっかり意味を理解しておくことで、機能の解説などを誤解なくスムーズに理解することができます。今回の記事から、Illustratorの基本の用語の中で、特によく出てくるものをまとめていきます。

「オブジェクト」と「パス」の違い

オブジェクトとパスの関係

Illustratorを仕事で使っている方でも、「オブジェクト」と「パス」の意味を間違って覚えている方が結構います。文字をアウトライン化(パス化)することを「オブジェクト化する」という方がたまにいますが、文字も「テキストオブジェクト」なので、間違った使い方です。

「オブジェクト」とは「物」という意味で、Illustratorで扱う様々な図形や文字の事を指します。ペンツールで描いた図形も、文字も、すべて「オブジェクト」と呼ばれます。

「パス」は、その「オブジェクト」の一種で、「アンカーポイント」や「ハンドル」などで構成された図形の事をいいます。ペンツールや、長方形ツール、楕円形ツールなどで描くことができます。

「オブジェクト」という大きな括りの中に「パス」や「文字」があるということなので、意味に注意をしてください。

Illustrator CC 2017 テキストオブジェクトを作成すると勝手に文字が入る機能を無効にする方法

先日から、訓練校のIllustratorがバージョンCC2017になりました。そこで「テキストオブジェクトを作成すると、勝手に文字が入るので、これを無効にしたい」と質問があったので調べたところ、Illustrator CC 2017の新機能「サンプルテキストの割り付け」でした。デフォルトの設定では、新規テキストオブジェクト作成時にこの機能が必ず実行されるようになっており、毎回勝手にサンプルテキストが入ります。CC 2017 をリリース時から使っている方には今更な内容になってしまいますが、今回はこの機能についてです。

正直、毎回この機能が実行されて便利に感じられる方は少ないのではないかと思います。どちらかというと、煩わしいと感じるのではないでしょうか。使っているうちに慣れるとは思いますが、無効にする方法があるので紹介しておきます。

「サンプルテキストの割り付け」を新規テキストオブジェクト作成時に適用しない設定

無効にするには、環境設定を変更します。編集>環境設定 を開き、「テキスト」の設定で「新規テキストオブジェクトにサンプルテキストを割り付け」のチェックを外せばOKです。

サンプルテキストの割り付けを無効にする設定

自動でサンプルテキストが入る設定を無効にしても、書式>サンプルテキストの割り付けで、任意のテキストオブジェクトにサンプルテキストを割り付けることはできます。

参考サイト

Illustrator でテキストを作成する方法 -サンプルテキストの割り付け|Adobe

イラストレーターで手書き風の線を描く方法いろいろ3 ~線幅ツールとアピアランスを合わせて使う~

線幅ツールとアピアランスで手書き風の線を作る

完成

前々回の記事前回の記事と手書き風の線を描く方法を紹介してきました。この記事で最後です。今回は、少し手間がかかりますが、線幅ツールで一つ一つのパスに強弱をつけ、効果「ラフ」や「パスのオフセット」を使って手書き感を出す方法を紹介します。

線幅ツールで強弱をつける

元画像

元画像

線幅ツールで強弱をつけていきます。線幅ツールでは、普通にドラッグするとパスに対して均等に線幅が変わりますが、Altキーを押しながらドラッグするとパスの片側だけ幅を変えることができます。

通常のドラッグaltキー+ドラッグ

線幅ツールで強弱をつけた状態が下の画像です。

線幅ツールで強弱を付けた状態

線幅ツールで強弱を付けた状態

アピアランスを使って質感を表現する

いくつかアピアランスを使って質感を表現します。手順は以下です。

  1. 線をグループ化する
  2. 効果>パスファインダー>追加 ※パスファインダーパネルの機能とは別物
  3. 効果>パスの変形>ラフ
手順3の状態

手順3の状態

  1. 効果>パス>パスのオフセット「0.2mm(例)、ラウンド」
    ※オブジェクト>パス>パスのオフセットとは別物
  2. 効果>パス>パスのオフセット「-0.3mm(例)、ラウンド」
完成

完成

手順4、5のパスのオフセットでは、一度太くしてから元の太さよりも細くすることで、自然なかすれを表現しています。パスのオフセットを適用する前に、「効果」のパスファインダーの「追加」を適用しておくのがポイントです。最後に、アピアランスパネルの様子を載せておきます。

アピアランスパネルの様子

 

イラストレーターで手書き風の線を描く方法いろいろ2 ~ブラシを使う~

ブラシを使って手書き風にする

前回の記事で、効果「ラフ」を使って手書き風の線を描く方法を紹介しました。今回はブラシを使う方法を紹介します。元々Illustratorに入っているブラシを適用するだけでも、だいぶ見た目を変えることができます。

元画像

元画像

たとえば、前回も使ったこの画像が、元々入っているブラシを適用するだけで下の画像のようになります。

ブラシ「木炭(鉛筆)」を適用

ブラシライブラリ「アート_木炭・鉛筆」内の「木炭(鉛筆)」を適用

ブラシ「鉛筆(太)」を適用

ブラシライブラリ「アート_木炭・鉛筆」内の「鉛筆(太)」を適用

ブラシの線幅を変更する方法

ブラシの線幅は、「線」パネルの「線幅」で変更する以外にも、ブラシパネルでブラシをダブルクリックしてブラシオプションを開いたり、ブラシパネル下部の「選択中のオブジェクトのオプション」ボタン(「新規ブラシ」ボタンのとなり)で変更することができます。

オリジナルのブラシを作って強弱をつける

強弱ブラシ使用例1

オリジナルのブラシを作って線に強弱をつけることもできます。ブラシは「アートブラシ」で登録しますが、この種類のブラシはパスの長さに合わせて引き伸ばされてしまうので、いろいろな長さの線に対応できるよう、複数の長さのブラシを用意しておくのがポイントです。

簡単な強弱つきブラシの作り方

強弱のついたブラシを簡単に作るには「線幅ツール」を使います(CS5以降)。まず、ペンツールなどで直線を描き、それを「線幅ツール」で強弱のついた線に変形します。

線幅ツール

強弱をつけた線は、そのまま「ブラシ」パネルにドラッグして「アートブラシ」として登録できます。このとき、線に任意の色を付けたいなら、アートブラシオプションの「彩色」を「淡彩」などに設定しておきます。

アートブラシの設定

前回紹介した効果「ラフ」を適用して質感を出したブラシにすることもできます。ブラシのもとになる線に「ラフ」を適用して、そのままブラシに登録すればOKです。の画像が「ラフ」を組み合わせたブラシを使ったイラストです。

強弱ブラシ使用例2

 

ブラシで自然な強弱をつけるポイント

パスの様子

ブラシで強弱をつける際は、きりのいい部分でパスを切ると自然な仕上がりになります。また、塗りと線は別のオブジェクトで作り、塗りの上に線を重ねるように作るのが、Illustratorでイラストを作成する際の一般的な方法です。

イラストレーターで手書き風の線を描く方法いろいろ1 ~「ラフ」を使う~

Illustratorはベクターデータで画像作成ができるため、どんな大きさで使うかわからないイラストなどを作成するのに向いていますが、反面、手書き風のぬくもりのあるイラストを作りづらいです。

手書き感を重視するならPhotoshopの方が作りやすいですが、Illustratorでも手書き風の線を描く方法はありますので、今回から数回に分け、Illustratorで手書き風の線を描く方法を紹介していきます。

効果「ラフ」を使って手書き風にする

手書き風の線を作る方法の中でも早くて簡単なのが、効果「ラフ」を使う方法です。例えば以下のようなイラストに適用してみます。効果>パスの変形>ラフ で適用できます。

元画像

「ラフ」にはいくつかの設定がありますが、その値が変わると色々な見た目になります。

たとえば、「サイズ」と「詳細」を小さく設定すると少し震えたような線になり、「サイズ」は小さく「詳細」を大きく設定すると、クレヨンで描いたようなガサガサした線になります。下の画像で比較してみてください。

「サイズ」も「詳細」も小さくした例

「サイズ」は小さく「詳細」は大きく設定した例

なお、サイズの設定をするときは、「パーセント」より「入力値」にしておいた方がいいです。「パーセント」にしていると、パスの長さによって効果のかかり方が変わってしまうからです。

サイズ「パーセント」サイズ「入力値」

また、手書き風にするときは「ポイント」を「丸く」に設定しておきます。「ギザギザ」に設定すると、直線で描いたような見た目になります。

「丸く」に設定「ギザギザ」に設定

以上、効果「ラフ」を使って手書き風の線にする方法でした。次回記事でほかの方法も紹介していきたいと思います。

Illustrator 放射状のグラデーションを作る方法

Illustrator 放射状のグラデーションを作る方法

久しぶりに、Illustratorの記事になります。今回は、上の画像のような、放射状のグラデーションを作成する方法を紹介します。やり方は2つありますので、ひとつずつ紹介します。

線のグラデーションを使う

Illustrator CS6以降の場合は、線のグラデーションを利用して放射状のグラデーションを作ることができます。

  1. 正円を作る(サイズは作りたいグラデーションの半分)
  2. 円の直径と同じ長さで「線幅」を指定する
  3. 線にグラデーションをかけ、「パスに沿ってグラデーションを適用」の設定にする

グラデーションメッシュにする

この方法は、CS6以前のIllustratorでも使えます。通常、円形からグラデーションメッシュを作ると、メッシュが放射状に入りませんが、以下の方法で作成すると放射状のメッシュが作成できます。

  1. 円を作成し、円形グラデーションを適用する
  2. オブジェクト>分割・拡張 を選択
  3. 「グラデーションの分割・拡張」を、「グラデーションメッシュ」にして適用

以上のような2つの方法で、放射状のグラデーションが作れます。CDのようなものを書いたりする際に使えるテクニックです。